晴天のヘキレキ2020年01月23日

コシアブラ
と言っても、はじめから、こうなるのはわかっていた。黒いバッタは、どうご機嫌をとっても、緑にならない。
「この草地の草は世界一」と緑のバッタが微笑んでも、黒いバッタには何の慰めにもならない。黒いバッタが望むのは、そんな物ではないのだから。
黒いバッタは去ってしまった。緑のバッタは、悲しくて、しばらく呆然としていた。
ピッという鳥の鳴き声に、ハッとして、緑のバッタは、いつもの草地の中へ跳ねて行った。もう、黒いバッタのことで、くよくよ悩むことは無くなったのだ。おいしい草を食べることだけ考えよう。

ホザキノミミカキグサ2019年11月13日

ホザキノミミカキグサ
2019/10/16
穂咲きの耳かき草。
ありふれた薄紫色の小さな花が、針金のような茎にチョコンと咲いている。食虫植物と聞くと、貴重な花かと思うが、人里に生える草らしい。
しっかり草刈りしてある斜面の一角に、猫の額くらいの湿原があって、沢山咲いていた。
ジメジメした所を、適当に草刈りしておくだけで、生き残りそうな草だ。でも造成地には生えそうもない。ラウンドアップにも弱そうだ。
他所にもあるだろうか。来年の夏は、探しに行こう。

萩の花被り虫2019年08月01日

しおれた萩の花のポーズ
2019/07/30(火)千丈寺湖周遊道路。ヤマカカシが車にひかれ、お腹の卵が散乱していた。鎌首を持ち上げたままの姿が、哀れでならない。
気分を変えようと、萩の花を観察する。地味な花だが、ハチがたくさん来ていた。と、しおれた萩の花が動いた…いや風で揺れただけか…。目を凝らすと、足が見えた。しおれた萩の花を背負った芋虫だ。咲いている萩の花へ頭を伸ばすが、ハチやアリが近くに来ると、すぐに頭を引っ込めて動かなくなる。あっ、今度は、カマキリの鎌が伸びて来て、抱え込まれてしまった。とっさに丸まり、花になりきる芋虫。遅いわ~と思ったが、カマキリは、芋虫を食べないで行ってしまった。やるな、萩の花かぶり虫。

前略、ツチハンミョウと申します2018年10月18日

ツチハンミョウ
人と自然の博物館で開催中の「宮沢賢治の鳥」原画展を陰ながら応援に参りました。
この本の絵を描いた舘野鴻さんの絵本「ギフチョウ」「ツチハンミョウ」では、里山の生き物の暮らしが、ありのままに緻密に描かれております。「ツチハンミョウ」では、「アリの親父」「ぶよぶよ」「毒」などと揶揄される私どもの暮らしを、詳細に調査し、ロマンチックな絵に描いて下さいました。
鳥の絵も素晴らしいものに間違いありませんので、ぜひ博物館へ足をお運び下さいますようお願い致します。草々
追伸 飾り付き触覚のツチハンミョウに、やっと会えました。三田でツチハンミョウを見るのは初めてです。

2018/4/19遺伝子組み換えナタネ調査2018年04月19日

初藤の花
アブラナとカラシナを探して、高速道路沿いを自転車でウロウロ。
目につくのは、手の届かない川の中ばかりでしたが、一ヵ所だけ、土手に生えている所を見つけ、無事アブラナを採取できました。
水で薄めた葉っぱの汁に試験紙を入れて、もしも線が2本出たらアウト。除草剤ラウンドアップやバスタに耐えるタンパク質を持っているそうです
結果は線1本でセーフ。遺伝子組み換えじゃないアブラナでした(*^^*)けどそれって誰かが植えたアブラナだったのかも。わー抜いちゃって、ごめんなさい。
写真は、高速道路脇に咲いていた藤の花。